2012年4月17日火曜日

銀河鉄道999 (アニメ) - Wikipedia


[編集] テレビアニメ

[編集] 作品解説

フジテレビ系列局で、1978年9月14日 - 1981年4月2日に全113話+総集編を放映。東映動画製作。初回視聴率は15.5%、最高視聴率は22.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。文化庁推薦作品にも選出され、3本のスペシャル版が改編期に放映された。なお劇場アニメ版の製作はテレビシリーズ放送開始の3日前に決定されていた[1]

アニメ化にあたってはさまざまな工夫がなされた。チーフディレクター・西沢信孝がこだわったのは旅をする鉄郎の内面をどう表現するかであった[2]。以下に例示する。

  1. 意図的に色調を全体的に暗くすることで、鉄郎が訪れる惑星で直面するさまざまな出来事に対し、悩みや疑問を抱く鉄郎の心理を表現。
  2. 鉄郎への感情移入を視聴者に促す演出として、『宇宙戦艦ヤマト』にもみられた女性スキャットの挿入、叙情的なバイオリンの音楽を多用。
  3. ナレーター・高木均によるエンディングでの朗読。その時間に1分とることで作品を締め、話を盛り上げ、幻想的な雰囲気作りを行った。

これらに加え、声優陣の熱演などの甲斐もあり漫画版同様の長期シリーズとなった。そのストーリーの多くは他の漫画原作アニメ同様に「原作をトレースするスタイル」で、原作のストックが尽きた際には別の松本短編作品をアレンジしたアニメオリジナルエピソードなども盛り込まれた(放映リストも参照)。低年齢視聴者への配慮として過激な台詞回しを抑えたり[3]、作中のヒロイン・メーテルのヌードシーンなどを一部カットする一方で、原作よりも過激で暴力的な表現も多々見られた[4]。また、文化庁推薦のアニメでありながら10歳の鉄郎が飲酒を行うシーン(「時間城の海賊」ほか)があるなど、教育上、問題のある場面もある。なおテレビアニメ版の最終回は漫画版終了前の放送であったため、原作の結末とも映画版の結末とも違う独自の展開となっているが、終着駅の消滅とそれに伴うプロメシュームの死、メーテルとの別離という基本的な流れは踏襲されている。

次回予告を車掌役の肝付兼太が行い、最後に「次回の銀河鉄道999は、(次回タイトル)に停まります」で締めることが定番であった。例外として、新番組予告の際には「(タイトル)は、いよいよ出発進行!」で、最終回予告の際には「(タイトル)に到着します」でそれぞれ締められている。また、最終話(第113話)のみ、冒頭で表示されるサブタイトルの読み上げも行っている。

スポンサーのポピーからは関連商品として、999号に加えて111号から888号までのダイキャストのおもちゃが発売されて、オープニングアニメやアイキャッチなどに登場したが、売り上げは今ひとつだったとされる[5]

[編集] 再放送

本放送終了後はフジテレビで再放送が数回行われた後、1993年末には日本テレビにおいて3日連続で「歳末波動砲!松本零士スペシャル」と銘打ち、OVA『ザ・コクピット』と共に、「永遠の旅人エメラルダス」をのぞくテレビスペシャル2本が放映された。1996年には同局にて4月から9月にかけ、本シリーズの再放送も行われている(時間帯はともに16時台。本放送と異なる局で放送できたのは、フジテレビが再放送権を喪失したため)。このほか、BSフジ、NHK衛星第2テレビジョン(2010年8月)などでも再放送された。

2008年9月よりアニマックスで放送が開始された際には、放送中のCMで「銀河鉄道999クイズ」と称し、車掌役の肝付兼太によるナレーションで本作を収録したDVDやその他関連商品が当たるクイズが行われたほか、「ミス銀河鉄道999 ~あなたの選ぶメーテル~」と称してメーテルに似た女性を応募するコンテストも開かれた。審査委員長は原作者の松本が務め、グランプリには元チェキッ娘の藤岡麻美が選ばれた[6]。2009年には15歳未満の男子を対象として鉄郎そっくりの少年を応募するコンテスト「銀河鉄道999 あなたの選ぶ鉄郎」も開かれた[7]

[編集] 劇場版との世界観の相違

後述のりんたろう監督作品である劇場版アニメが冒険活劇、青春ものの作品としてまとまっているのに比べると、原作からのトレースが多いこのテレビアニメ版は、男女間の恋愛や家族愛による人間同士のつながりと、その反面として人間(多くの場合は大人)が陥りがちな愚かさや孤独、弱さがより強調されたエピソードが目立つ。こうした設定の背景として、格差社会や死の運命、時間の流れなどがもつ不条理さを描いている。また、人間による植民地支配や奴隷制、独裁国家の歴史を下地にした描写[8]も多く見られるほか、一部の挿話で公害やゴミ問題など人間社会の負の部分を取り上げた描写[9]も見られた。

エメラルダスやハーロックなど、他の松本作品のキャラクターが登場するエピソードもあるが、彼らが前線で目立った活躍を見せていた劇場版に比べると、テレビアニメ版ではエメラルダスは代理が乗っ取りを謀っており、ハーロックは偽者が羽振りを利かせているといった状況で直接戦闘にも加わらないなど、いずれもほぼ原作に準じた描写となっている。

[編集] 主な登場人物

※銀河鉄道999の項も参照。ナレーターは高木均で、原作でいうところのキャラクターの心中や状況説明などに使用される「巻紙」の役回りである。

星野鉄郎(ほしの てつろう)
声 - 野沢雅子
主人公。永遠の命を求めてメーテルとともに999号で旅をする少年。年齢は10歳。
メーテル
声 - 池田昌子
第1話から登場。鉄郎とともに999号で旅をする謎の美女。
車掌
声 - 肝付兼太
999号の車掌。テレビ版では第2話で初登場。以後、車掌としてほぼすべての回に登場する(車掌が物語に登場しない回は第80、81話などがある)。また肝付は、一部スペシャル番組を除いたテレビ版のすべての回の次回予告を担当し、車掌以外にも1シーンのみ登場する男性キャラクターの声としてたびたび登場している。
鉄郎の母/星野加奈江(ほしの かなえ)
声 - 坪井章子
第1話で機械伯爵に撃たれ鉄郎と死別するが、その後も鉄郎の回想などを通じてたびたび登場する。原作と映画1作目においては機械伯爵によって剥製にされているが、テレビ版では剥製にはされていない。また坪井はこの他に、第37話でジミー役、第52話でアルテミスの母親役も演じている。
原作、アニメともに劇中で「加奈江」という名前は出てこないが、『銀河鉄道999 PERFECT BOOK』などの関連書籍でこの名前を確認できる。
機関車
声 - 戸谷公次( - 第8話、第50話 - 最終話)、山田俊司(第14 - 45話までの一時期)
999号の機関車コンピューター。
謎の声/メーテルの父
声 - 田中崇
メーテルに指令を出す謎の男の声として第1話から登場、物語の終盤でその正体がメーテルの父であることが明らかになる。また田中はこのほかに、第66話でタト役、第89話でホワイト役も演じている。
プロメシューム
声 - 来宮良子
物語終盤の鍵を握る人物であり、メーテルの母。テレビ版では第108話「マカロニグラタンの崩壊」で初登場。

[編集] スタッフ

  • 企画:別所孝治、横山賢二、小湊洋市 
  • 原作:松本零士
  • 音楽:青木望
  • 指揮:中谷勝昭
  • 演奏:コロムビア シンフォニック・オーケストラ
  • チーフディレクター:西沢信孝
  • 製作担当:佐伯雅久
  • 美術設定→チーフデザイナー:浦田又治
  • キャラクター設計:荒木伸吾(初期数話のみ)、湖川滋(31話からクレジット表記が滋から「友謙」に変更)
  • 総作画監修:湖川滋(1 - 63話、74 - 88話)、小松原一男(64 - 73話)
  • 制作:フジテレビ、東映動画

[編集] 主題歌

オープニング:「銀河鉄道999」/ エンディング:「青い地球」
作詞:橋本淳 / 作曲:平尾昌晃 / 編曲:青木望 / 歌:ささきいさお、杉並児童合唱団
主題歌シングルは、オリコンの童謡・アニメ部門のチャートで1979年度の年間チャート1位を記録した。
主題歌のアニメーション

オープニング曲(OP)では主人公である鉄郎やメーテルといった登場人物が一切映らず、主役メカ・999号をはじめとする列車が宇宙空間を飛び交うというものである。3つのバージョンがあり、1番目のものは第7話まで、2番目のものは第8話から第29話まで、3番目のものは第30話から最終話までとなっており、3番目が一番長い期間使用されている。なおOPに登場する列車や、3番目のバージョンに登場するオメガベースなどは全てスポンサーのポピーより商品化されている。

OP時画面の下部に表示される手書きの歌詞は当時、低年齢視聴者を意識して極力ひらがな・カタカナで表示されることが多かったのに対し、本作OPではほぼ作詞者の記述通りに漢字が使われ、ルビも振られなかった。

最後に「フジテレビ 東映」とクレジット表記されるため、他の系列局で再放送される場合には最後の部分だけクレジット表記を修正した止め絵になる場合が多い。日本テレビでの再放送ではクレジット表記を修正した動画で放送している。また、1番目のものが最終話まで使用された。

エンディング曲の映像は登場人物がメインとなっている。2パターンがあるが、2パターン目はメーテルの横顔を右半分に大きく取り、左側で鉄郎がゆらゆら浮遊するように映っている場面でバックに列車が追加された程度のマイナーチェンジである。

[編集] テレビスペシャル

  • 「君は戦士のように生きられるか!!」
1979年10月11日放送。テレビシリーズ第12話・13話「化石の戦士」を元に再構成。
  • 「永遠の旅人エメラルダス」
1980年4月3日放送。テレビシリーズ第22話「海賊船クィーン・エメラルダス」を元に再構成。
  • 「君は母のように愛せるか!!」
1980年10月2日放送。テレビシリーズ第51話・52話「透明海のアルテミス」を元に再構成。

スペシャル版のオープニングは、1979年から山口線で運行されている「SLやまぐち号」こと「C57 1」の実写が最初に映し出され、同機がトンネルに入ってからレギュラーのオープニング映像につながるというもので、C57 1正面の999号のヘッドマークと、デフレクター(除煙板)と炭水車側面にアニメと同様のロゴが合成で書き込まれていた他、冒頭では「山口線で走行している…」旨のテロップが用意されていた。またテーマ曲は後述のゴダイゴによる映画版主題歌であった。

撮影は、C57 1が復活し話題となった1979年の9月8 - 9日にかけて行われた。出発は津和野駅から、走行時は仁保駅から新山口へ向かうところ、長門峡駅鉄橋走行、徳佐 - 船平山間、地福 - 鍋倉間、徳佐を出て船平山から白井トンネル、鷲原トンネル等、計6箇所のトンネルを潜る箇所が撮影されている[10]

なお、日本テレビでスペシャル版を放送した時には、番組開始時に鉄郎とメーテルのやり取りが新規に追加されたほか、コンピューターグラフィックス(CG)を使用したオリジナル映像で999号などがCGで再現された。

[編集] ネット局

無印=同時ネット局 ※=時差ネット局

[編集] 放映リスト

※リストが膨大なため、伸縮型のメニューとして表示する。

各回のサブタイトルは基本的に原作と同様である。前半パートと後半パートで使用されたエピソードが異なる回では、後半パート側の原作サブタイトルが使用されている。『999』以外の松本の他作品を原作とした回には、その作品タイトルを備考欄に記した。これらを収録している短編集の表題については脚注を参照。

[編集] 1978年 放映分

[編集] 1979年 放映分

[編集] 1980年 放映分

[編集] 1981年 放映分

最終回である113話の翌週に総集編が放送されたが、フジテレビの都合で制作されたために権利元の東映は正式な話数に含めず、あくまで全113話としている。東映以外のムックなどでは第114話と表記されることもあった。この総集編は再放送の際に放映されたことはあるものの長らくソフト化されなかったが、2003年発売のDVD-BOX6「無限への旅立ち」の特典映像として初ソフト化された。宝島社発行の『完全版 銀河鉄道999 PERFECT BOOK』(2006年)には、'今まで一度もソフト化はなされていない'と記されていたが、同書の文庫化(2008年)に際して訂正された。

[編集] 概要

テレビシリーズ放送中に夏休み映画として公開されてヒットした2本の長編作品と、1998年に公開された中編作品がある。先に製作された映画版2作品の大きな特徴として、青春映画にしたいという製作陣の意図により、映画版1作目において主人公の鉄郎の年齢が10歳から15歳へと5歳引き上げらたことと、漫画版・テレビアニメ版に比べ鉄郎の顔が男前になっていることである。鉄郎の顔の変化についての詳細は星野鉄郎#TV・漫画版と劇場版旧2作の設定の違いを参照。

映画版ではテレビシリーズとはメインの3人(鉄郎・メーテル・車掌)以外の声優が一部異なり、ナレーターは2作共通で城達也、3作目のエターナル・ファンタジーでは夏八木勲。映画版1作目でペンダントとなっているメーテルの父・ドクター・バンは納谷悟朗。

のちに映画版1作目と2作目が地上波でテレビ放送されたときはテレビシリーズ同様、フジテレビがゴールデン洋画劇場などの時間枠で放送していたが、1989年と1990年の12月下旬にTBSが奥さま劇場(「冬休みアニメフェスタ」)の時間枠にこれら映画版2作品を前後編に分けて放送したこともあった。

前2作の家庭用ビデオソフト化の際、当時VHSの標準モードの有効長に収まらず、VHS版はカット版となっていた。一方、ベータではβIIの有効長に収まったのでノーカットであった。

[編集] 銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)

漫画版アンドロメダ編を、コンパクトな形で再構成した全編新作のアニメ映画作品。1979年公開。製作した東映動画は、設立以来、親会社の東映の下で劇場アニメ映画の制作をしていたが、本作が東映動画にとっての初の自社製作の劇場映画となる[14][15]

監督のりんたろう、キャラクターデザインの小松原一男、美術の椋尾篁のトリオは松本原作のテレビアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』のスタッフであり、これを気に入っていた東映動画の今田智憲社長による指名である[16]。従来、東映動画の劇場長編は社員しか監督していなかったが、社外の人間に監督を任せたのは初めてのことであった[1][15]。当時はりんたろう監督の知名度が低いため、興行上の要請で看板としてネームバリューのある市川崑が監修として参加[17]。市川は、脚本と絵コンテを見てりんたろうらスタッフにアドバイスなどをしている[18]


どのようにお風呂ハムスターへ

ストーリー構成は、制作当時までに漫画版で描かれてきた山場というべきエピソードを中心に再構成。原作・テレビでは旅立ち前の出来事であった機械伯爵との決戦が中盤に移動しているなど、時系列の入れ替えが大胆に行われている。999での旅を通じて描かれる鉄郎の成長と共に、『宇宙海賊キャプテンハーロック』で登場するアルカディア号が、どういう経緯でトチローの意思を持つようになったのか、未完となっていた漫画『クイーン・エメラルダス』での、トチローを探す彼女の旅の結末なども本作では描かれている。

ラストの鉄郎とメーテルが別れるシーンは、収録の際、野沢・池田共に感極まって泣きながら演じ、他のスタッフももらい泣きしたという[19]

また本作最大の特徴は、漫画版・テレビアニメ版共に未完結の時点での制作であったにも拘らず、「これからも鉄郎の旅は続く」といった尻切れにせず、漫画・テレビに先んじてアンドロメダ編の結末を最初に披露したことである。メーテルの正体や機械の体をただでくれる星の真実といった、序盤から挙げられていた謎の回答を先に見せるという、当時としては大胆な試みがなされていた[20]。そのため原作への影響を懸念する声も出たが、原作者の松本は「鉄郎が停車駅で繰り広げる幾多の出会いが大切なのだから大丈夫」と答えたという[21]

東映の岡田茂社長は記者会見で、中高生を対象にして配給収入の目標を10億円としていたが[22]、結果はそれを上回る16億5000万円。1979年度の邦画の第1位で、これはアニメ映画史上初の快挙だった。さらに1980年の第3回日本アカデミー賞特別賞(話題賞)を受賞。映画雑誌『キネマ旬報』のキネマ旬報ベストテンでは17位と、映画としてアニメ映画が評価されなかった[23]時代に異例の評価を得る。同じくキネマ旬報の読者選出ベストテンでは5位、ぴあのぴあテンでは8位を獲得している。映画パンフレットも105万部を売り上げ[24]、松本零士ブームの頂点を成した。1970年代後半から1980年代前半に巻き起こったアニメブームを代表する作品の一つである。

青木望の音楽によるサウンドトラック『交響詩銀河鉄道999』(CQ-7025) はオリコンLPチャートで1位[25][26]、『銀河鉄道999 ドラマ編』(CS-7136-7) も同チャート5位[25]を獲得。当時人気絶頂だったロックバンド・ゴダイゴによる主題歌『銀河鉄道999』もオリコンシングルチャート最高位2位・ザ・ベストテン最高位1位、シングル売上は120万枚[27]に達した。

アメリカでは『Galaxy Express』の題名で1981年にロジャー・コーマンが設立したニューワールドにより公開された[28]。アメリカ版を製作したのは『風が吹くとき』などを監督したジミー・T・ムラカミで、英語字幕を作り、長すぎるという理由で再編集して1時間30分に短縮された[29]。映画評論家の森卓也は1983年公開のアメリカ映画『銀河伝説クルール』に影響を与えた可能性を指摘している[30]

このアニメ映画を元にした小説版は出版社別に3作あり、ソノラマ文庫ではテレビシリーズの脚本を手がけた藤川桂介が、集英社からはコバルト文庫の若桜木虔と少年少女モンキー文庫のはやしたかし[31]の他、原作を掲載していた少年画報社からは井口佳江子により小説化している。

スタッフ

主題歌:「銀河鉄道999」/ 挿入歌:「Taking off」
作詞:奈良橋陽子、山川啓介 / 作曲:タケカワユキヒデ / 編曲:ミッキー吉野 / 歌:ゴダイゴ
挿入歌:「やさしくしないで」
作詞:中原葉子 作曲:中村泰士 編曲:青木望 歌:かおりくみこ[32]

[編集] さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅

前作からさらに2年後[33]の世界を舞台にした続編。1981年公開。

松本零士は、続編を制作したのは、前作では解決していなかった機械帝国の問題に決着をつけ、少年の自立を描くためとして、これを持って『銀河鉄道999』は完結としていた。そのため前作で描かれなかった、生身の人間から魂を抜き取り、機械化人のエネルギーにしていたという「機械帝国の実態」と「メーテル、プロメシューム親子の過去」や車掌の正体という全ての謎を明かしている[34]。生身の人間(鉄郎)と機械化人(黒騎士ファウスト)との戦いに決着をつけることで本シリーズ通じての根本のテーマである限りある命の尊さを印象づけた。機械化世界の衰退とそれへの反発を表現した内容が多く見られ、機械化世界のコントロールの難しさが表現されている。

前作ほどの配給収入は得られなかったが、目標としていた興行成績はクリアして、商業的には成功。もともとは前作の大ヒットにより、会社命令で作ることになり、監督のりんたろうは第1作でやり尽くしたとして固辞していた。プロデューサーの高見義雄も内容的には1作目の輝きがなかったと認めており、アニメ監督の細田守のようにりんたろう作品でナンバーワンというファンもいるが、一般的に評価は(前作と比較すると)低い[35]。また『999』の視聴者層に多い鉄道ファンからは、C62の描写がより実車に近くなった[36]ことに対する評価もある。

本作の主題歌「SAYONARA」は30万枚を売り上げた[37]

終盤で鉄郎と最後の対決に臨む機械化人・黒騎士ファウストは江守徹。前作で死んだキャラクターの声を当てているキャストも別の役で再登場しており、機械伯爵の柴田秀勝は機関車、クレアの麻上洋子はメーテルの体を狙う機械化人メタルメナ、トチローの富山敬は惑星ラーメタルで鉄郎を助けたパルチザンのミャウダー[38]、リューズ役の小原乃梨子は『宇宙海賊キャプテンハーロック』で持ち役だったミーメとして声をあてている。

映画キャンペーンとしては、前作のミステリー列車に引き続き、列車関連として中国大陸SLロマンの旅を50名にプレゼントすることになり、1万人が応募した[39]。公開当日の1時から5時には、ニッポン放送の『オールナイトニッポン』が4時間スペシャルのラジオ番組を放送し、番組内ではラジオドラマも行われた。

原作に相当する漫画が存在しない劇場オリジナル版だが、小説版が前作と同じ出版社3社から出された。コバルト文庫の若桜木虔の少年少女モンキー文庫のはやしたかしは前作から続投、ソノラマ文庫は脚本を担当した山浦弘靖が執筆した[40]

あらすじ
鉄郎はかつて惑星メーテルを破壊したが、その後も地球での機械化人の勢いは止まらず、機械化人と生身の人間による血みどろの戦いが続いていた。栄華を誇ったメガロポリスも、もはや見る影もなく機械化人との戦いで廃墟となっている。その戦いのさなか、鉄郎宛てにメーテルの声で999への乗車を促すメッセージカードが届けられる。鉄郎が仲間たちと共にメガロポリス99番ホームに向かうと、そこには999が停車していた。銃弾飛び交う中、鉄郎は仲間たちの援護を受け再び999で旅立つ。
主題歌:「SAYONARA」 / 挿入歌:「LOVE LIGHT」(劇中未使用)
作詞・作曲・歌:メアリー・マッグレガー (Mary MacGregor)、ブライアン・ウィットカム、ディビッド・J・ホルマン
スタッフ
  • 製作総指揮:今田智憲
  • 企画・原作・構成:松本零士
  • 企画:有賀健、高見義雄
  • 脚本:山浦弘靖
  • 作画監督:小松原一男
  • 美術監督:椋尾篁

[編集] 銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー

1996年より再開された漫画の『エターナル編』を映像化。1998年の春休み映画(東映アニメフェア扱いではない)で、東映動画創業40周年記念のファン投票で1位を得た[41]とされる『長靴をはいた猫(1969年)』のニュープリント版との同時上映の形で公開された54分の中編作品。

「999の年」ということから翌1999年に完結編となる2時間超の長編が予定されており、ストーリー的には導入部のみで完結しておらず、プロモーション的要素が強い作品だった[42]。ポスターや前売券では専ら本作主体のデザインの隅に旧作の「長猫」の紹介が配置された程度にもかかわらず、旧作の「長猫」約80分に対して、新作の本作が54分とOVA並みの時間尺で作品の時間配分が悪く、原作のエピソードが削られたり、もっと後の物語が含まれたりしていた。

東映の直営館には上映終了後に多数の苦情が寄せられたとも言われる[43]。東映側が目標としていた配給収入7億円に及ばない約2億円の興行結果(採算割れ)により、1999年公開予定の完結編は製作中止になり[44]、以後本作の続編にあたる映像作品は製作されず放棄された状態になる。脚本を担当した武上純希はテレビ版の脚本の約半数を執筆した藤川桂介の弟子筋にあたる。

当作は「エターナル編」を下敷きにアニメ化しており、従ってテレビアニメ版とも映画前2作とも違った設定の部分が多々存在する。部分的に前2作の映画版やアニメ版の設定がなされていることがあるが、基本的に「原作アンドロメダ編」の設定を引き継いでいる。鉄郎の容姿が劇場版として初めて原作と同じものになっている。テレビ版や初期映画2部作からスタッフは一新されたが、メーテル、鉄郎、車掌の3名はこれまでと同じ担当声優が17年振りに再登板している。クライマックスで鉄郎が対決するメタノイドの女戦士ヘルマザリア(地獄の聖母騎士)は榊原良子。電子妖精カノンは戸田恵子。クレアは皆口裕子、ハーロックは山寺宏一に変更された。回想シーンに出てくるプロメシュームの姿は原作のものとなっている。

銀河鉄道999シリーズでは初の全編デジタルアニメ(デジタル彩色)で制作され、999号は3DCGで描かれている。翌年の完結編で「ヤマト」の登場が予定されていたため、本編エンディング直前のカットに後ろ姿で登場している。

スタッフ
主題歌:「Brave Love 〜Galaxy Express 999」
歌・編曲:THE ALFEE / 作詞・作曲:高見沢俊彦
挿入歌:「Galaxy Express 999 MOTHER」
歌:吉岡小鼓音 / 作詞:冬杜花代子 / 作曲・編曲:田中公平

上記の作品はすべて東映動画製作。


[編集] その他の劇場公開作品

銀河鉄道999 ガラスのクレア
東映まんがまつり上映作品
ジャンル SF、ファンタジー
映画:銀河鉄道999 ガラスのクレア
監督 西沢信孝
制作 東映動画
封切日 1980年3月15日
上映時間 17分
■テンプレート使用方法 ■ノート
テレビシリーズ放映中、アニメ映画版の第1作と第2作の間にあたる1980年3月15日に、東映まんがまつりの1本として劇場公開された。17分の短編作品。テレビシリーズのスタッフにより製作された。アニメ映画版の流れからは外れる。
銀河鉄道999 虹の道標
北九州博覧祭2001にて公開された作品。内容は、北九州を舞台にしたオリジナル・ストーリー。2010年8月13日にはBS2「全駅停車!銀河鉄道999ぜんぶみせます」にてテレビ放映された。
銀河鉄道999〜夢と希望のステーション〜
京都・東映太秦映画村にて上映された9分間の作品。内容はオリジナル・ストーリー。
銀河鉄道999 ダイヤモンドリングの彼方へ
鹿児島県で開かれたイベント『銀河鉄道999映画祭in鹿児島』で上映。初上映は同イベント開催初日の2009年9月9日。内容は鹿児島を舞台にしたオリジナル・ストーリーで、2009年7月22日の日食で皆既日食を迎えた鹿児島に鉄郎とメーテルが999号で訪れ、鉄郎が宇宙飛行士志望の少年・翔(声:安田早希、成人後は桜塚やっくん)に999のパスを渡すというもの。JAXA宇宙飛行士の若田光一も本人役で登場している。上映時間は16分39秒(999秒)。

[編集] プラネタリウム上映作品

銀河鉄道999〜消えた太陽系〜
プラネタリウム番組として製作された作品。公開は「大阪府 / 堺市教育文化センター(2002年5月25日 - )」「岡山県 / 岡山天文博物館(2002年6月8日 - )」「熊本県人吉市 / カルチャーパレス(2007年 冬の投影番組)」等。ファンタズマ太陽系を舞台にしたオリジナルストーリーで、東映のアニメーションではなく、全編スライド投影作品である。
銀河鉄道999 for PLANETARIUM
プラネタリウム番組として製作された作品。公開は「東京都 / 板橋区立教育科学館(2002年6月1日 - )」「大阪府 / 豊中市青年の家 いぶきプラネタリウム館(2002年6月2日 - )」等。惑星プリズナートを舞台にしたオリジナル・ストーリー。鉄郎が出会った少女ユマは宇宙船建造を夢見ていた。
銀河鉄道999 星空はタイムマシーン
漫画の連載開始30周年記念作品として製作された作品。上記の2作品とは異なり、IMAX用全天周大型映像作品である。全3部を予定しており[45]、そのうち第1部『太陽系・恐竜絶滅編』が2007年7月14日より郡山市ふれあい科学館で公開され、2008年8月現在、全国の大型映像施設(IMAXシアター)で順次公開されている。第1部は恐竜絶滅をテーマにしたオリジナルストーリー。純粋なプラネタリウム用作品ではないが、プラネタリウム上映作品としては初めて東映が配給した作品である。全編3DCGで製作されている。

[編集] WEBアニメ

インターネットアニメーション 銀河鉄道999

東映アニメーションとコンテンツジャパンが製作し、インターネットで有料公開したリメイク作品。Adobe Flashを用いてインタラクティブ性が取り入れられている。999にちなんで、2002年9月9日9時から全6話を配信。1話は15分で500円、2003年には「銀河鉄道999 不滅の空間軌道」のタイトルで2巻のDVDに収録されて発売された。監督はテレビシリーズの西沢信孝と新たに小坂春女が担当。主要なキャストは野沢雅子、池田昌子、肝付兼太に加えナレーターは高木均と従来の配役を踏襲し、原作者の松本零士もメーテルに命令する謎の声として特別出演。また、テレビアニメでは多少のアレンジが加えられていたのに対して、本作は原作漫画に忠実に作られている。 ゲストキャラクターの声優はテレビアニメ版から変更されている(下記参照)。

サブタイトル その他のキャスト 
出発(たびだち)のバラード 滝沢久美子(鉄郎の母)、中村秀和(機械伯爵)、松本零士(謎の声)
タイタンの眠れる戦士 巴菁子(老婆) 
蛍の街 加藤ゆう子(フライヤ)
白骨の歌 麦人(ホロホロ)
サケザン大陸 三宅健太(サケザン)、柚木涼香(ライザ)
嵐が丘のキラ 大谷育江(キラ)、川久保潔(キラの父)
銀河鉄道999 ~時空を超えたエネルギーの旅~

九州電力のホームページで公開中のFlashアニメーションで、九電の事業をPRする内容となっている。原作者の松本零士も参画し、制作費は数千万円。第1期は2010年7月末から1話ずつ配信され、9月24日に計5話が配信された。2011年2月よりseason.2を全4話公開。現在は配信終了。

season.1
  • 第1話 「惑星ルミア」
  • 第2話 「惑星リジャー」
  • 第3話 「二重惑星のタイン」篇
  • 第4話 「惑星エナ」篇
  • 第5話 「惑星地球」篇
season.2
  • 第1話 未来からの伝言
  • 第3話 灼熱の星
  • 第3話 星を守る想い
  • 特別篇 発電所公開

[編集] その他の作品

リニアエキスプレス999
1989年に開催された世界デザイン博覧会のJR東海リニアステーションで公開された10分間の3D立体映画。鉄郎とメーテルが鉄道の歴史を紹介する内容だった。
花と緑の博覧会 銀河鉄道999
1990年に開催された国際花と緑の博覧会で公開。発注元はジャスコ。3分49秒の作品。
銀河鉄道999〜ガラスのクレア〜
3D立体映画として製作されたCG作品。2000年2月24日から東京の丸の内東映などで公開された。内容はアンドロメダ編の中の一編「ガラスのクレア」を再構成したもの。細田守監督。音楽は東海林修、エンディング曲はゴダイゴ。15分12秒。

[編集] 関連商品

[編集] 映像ソフト

VHSビデオ
映画3作品がソフト化されたほか、テレビシリーズは1巻につき4話収録で1997年に全6巻のベストセレクションとしてソフト化された。テレビスペシャル3本もそれぞれビデオ化されている。これらの販売は東映ビデオ。
LD(レーザーディスク)
「銀河鉄道999 ギャラクシーボックス」として、劇場版第1作と第2作をLD3枚組で1995年9月20日に発売。販売はバンダイビジュアル、東映ビデオ。テレビシリーズも「メガロポリスボックス」「鉄郎&メーテルボックス」「アンドロメダボックス」の3集に分け、それぞれ10枚組で東映ビデオより発売された。  
DVD
映画3作品と「ガラスのクレア」を収録したDVD-BOXは2001年7月27日に発売された。2002年10月21日には、3作品全てが単品発売された。テレビシリーズは2002年から2003年にかけて全6集のDVD-BOXで発売。DVD-BOX6には特典映像として「ガラスのクレア」に加え、総集編「少年の旅立ちと別れ」も収録されている。後に2004年から2005年にかけて全29巻で単品発売も行なわれたほか、テレビスペシャル3本を収録したDVD-BOX「時の輪の旅人」も発売された。これらの販売はエイベックス・トラックス。テレビシリーズはこのほかにも、KEEPより1巻につき2話収録で全20巻の「スペシャルセレクション」としてソフト化もされている。
BD(ブルーレイ)
映画3作品については、「999」にちなみ単品発売ならびに3作品すべてを収録したBD-BOXが2009年9月9日発売。

[編集] フィルムコミック

講談社アニメコミックス

映画第1作と映画第2作を漫画仕立てにしたフィルムコミックが、それぞれ全4巻で刊行されている。

  1. 旅立ち
  2. 謎の時間城へ
  3. 機械伯爵との対決
  4. メーテルとの別離
  • さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-
  1. 旅立て!鉄郎
  2. 謎の黒騎士
  3. 新女王メーテル
  4. 機械帝国の崩壊

長らく絶版だったが、映画第1作のフィルムコミックス全4巻は1999年11月22日に、映画第2作のフィルムコミックス全4巻は2000年1月22日に、表紙カバーをリニューアルした復刻版がそれぞれ刊行された[46]

少年画報社 カラーANIMEコミックス

テレビスペシャルのフィルムコミック。『君は戦士のように生きられるか!!』を全3巻で、『永遠の旅人 エメラルダス』を全2巻で刊行。


[編集] テレビ特番など

新竹取物語1000年女王 松本零士の世界 
1980年11月11日の火曜日にフジテレビで放送された、『新竹取物語 1000年女王』を紹介・宣伝する特別番組。松本ブームが最高潮だったため、『宇宙戦艦ヤマト』『999』など多くの松本アニメに登場するキャラクターと実写パートを組み合わせて製作された作品。本項目のキャラクターも同番組に比較的多く登場している。詳細は『1000年女王』のテレビ特番の項を参照。
全駅停車!全部みせます「銀河鉄道999」  
2010年8月9日から8月13日にかけてNHK-BS2で5夜連続で放送。進行役として車掌に扮したNHKアナウンサー高市佳明と、メーテルに扮したモデルの杏のほか、原作者の松本零士インタビューや声優座談会(野沢雅子、肝付兼太はスタジオに登場し、池田昌子は声のみだった)が放送された。初回と最終回を含むテレビアニメ版計30話のほか、劇場版、原作漫画を加工した映像が加えられたNHKラジオドラマ版が放送となった。
NHKスペシャル 2010年9月18日放送分 
午後10時より総合テレビで放映されたNHKスペシャルで、松本零士が番組のために描き下ろした『999』のカラー漫画が挿入された[47]。これは画面に映し出された漫画のキャラクターのセリフにアニメの声優が声を当てる形となっており、野沢雅子が鉄郎を、池田昌子がメーテルの声をそれぞれ担当し、BGMもテレビアニメのものを使用していた。

[編集] 出典・脚注

  1. ^ a b 藤津亮太「『銀河鉄道999』(映画版)」『20世紀アニメ大全』双葉社、2000年、pp.30-33
  2. ^ NHK衛星第2テレビジョン『お宝TVデラックス』「宇宙へのロマン」(2007年10月13日放送)、西沢信孝インタビュー。
  3. ^ 例としては、原作では鉄郎が母の仇討ちのあとに機械化人たちへの憎しみから「地球の機械人間どもを皆殺しにしてやる」と発言しているが、テレビアニメではカットされている。このほか「17億6千5百万人のルンペン星」では、作中のゲストキャラクターが「人を殺してでも生き抜いて」といった台詞を口にしているが、74話で映像化した際にはこうした問題のある表現はカットされている。ただし、TV版「C62の反乱」では制圧した強盗に鉄郎が「死の恐怖に怯えていろ」と過激なセリフをしゃべっている。
  4. ^ 具体例としては、「ミーくんの思い出の館」では動物虐待のシーンが追加され、「卑怯者の長老帝国」では敵役が泣きながら命乞いをしていても、鉄道管理局の武装列車は構わずに惑星上を無差別攻撃した挙句に惑星を破壊し(原作でも惑星が破壊されたが、999号が出発した直後に惑星が爆発する表現になっている)、「沈黙の聖地」ではアドルフ・ヒトラーのイラストとナチスのマークが登場し、「フライング・クロ」では飛行する機械化猫の大群を惑星の軍隊が毒ガスで虐殺している、など。
  5. ^ 赤星政尚、高橋和光、早川優『懐かしのTVアニメ99の謎 (東映動画編)』二見書房、1995年、pp.225-226
  6. ^ 「松本零士認定!「ミス銀河鉄道999~あなたの選ぶメーテル~」はクリーミーマミ・マミタス・まみこに決定」 オリコン公式サイト内 2008年11月11日。
  7. ^ 「銀河鉄道999 あなたの選ぶ鉄郎」 アニマックス公式サイト内。
  8. ^ アメリカインディアンの歴史を下地にしたエピソード「水の星のシャイアン」など。
  9. ^ 第100話「ルーズゾーンの妖怪」など。
  10. ^ 「ロケハン紀行 山口路に999号を見た!」『Fantastic Album 銀河鉄道999 アニメ画集 PART.8 TVアニメ大特集』少年画報社、1980年
  11. ^ 内山まさゆきの別名義
  12. ^ a b c d e f g h 短編集『四次元世界』収録
  13. ^ a b c d 短編集『帰らざる時の物語』収録
  14. ^ 『東映アニメーション50年史 1956-2006 〜走りだす夢の先に〜』東映アニメーション、2006年、p.53
  15. ^ a b スタジオ雄構成・編集『PLUS MADHOUSE 04 りんたろう』キネマ旬報社、2009年、p.69
  16. ^ りんたろうインタビュー、小出正志『アニメクリエータになるには』ぺりかん社、2003年、p17-18。
  17. ^ スタジオ雄構成・編集『PLUS MADHOUSE 04 りんたろう』キネマ旬報社、2009年、p.70,144
  18. ^ 『アニメージュスペシャル ロマンアルバム・デラックス24 銀河鉄道999』徳間書店、1979年
  19. ^ 野沢雅子『ボクは、声優。』オプトコミュニケーションズ、1995年、p84.
  20. ^ その後に描かれた漫画版・テレビ版の結末は、大筋の設定以外は展開が変更され、全く同じ轍を通る作りにはなっていない。
  21. ^ 『懐かしのTVアニメ ベストエピソード99』二見書房、p146。
  22. ^ 「記者会見 銀河鉄道999」『キネマ旬報』1979年5月下旬号、p.175
  23. ^ 津堅信之『日本アニメーションの力 85年の歴史を貫く2つの軸』NTT出版、2004年。
  24. ^ 日経産業新聞1982年1月18日付。この記録は東映の映画作品としては、1982年の『セーラー服と機関銃』まで破られなかった。
  25. ^ a b 『オリコン・チャートブック LP編 昭和45年-平成1年』オリジナル・コンフィデンス、1990年、333頁。ISBN 4871310256
  26. ^ 1996年の『新世紀エヴァンゲリオン』のサウンドトラック『NEON GENESIS EVANGELION III』まで、その後17年間オリコンチャートで1位を獲得するアニメ関連のアルバムはなかった(竹熊健太郎編『庵野秀明パラノ・エヴァンゲリオン』太田出版、1997年、p109)。
  27. ^ 『アニメージュ』1981年3月号、120頁。木村英俊『THEアニメ・ソング―ヒットはこうして作られた』角川書店、1999年、174頁。ISBN 4048531522
  28. ^ 草薙聡志 『アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?』徳間書店、2003年、p.134
  29. ^ 小野耕世『世界のアニメーション作家たち』人文書院、2006年、p.139
  30. ^ 森卓也『アラウンド・ザ・ムービー』平凡社、1989年、p37。
  31. ^ 現在は青春出版社から出版されている。
  32. ^ 漫画版の「時間城の海賊」のエピソードでは、劇場版のリューズに相当するキャラクター・レリューズがこの曲を惑星ヘビー・メルダーの酒場で歌っている(テレビ版は『想い出なみだ色』)。また、かおりくみこはテレビ版のレリューズの「歌」だけでなく、声優として「声」も担当している。
  33. ^ DVDパッケージの説明や、公開当時に出版された各種書籍などで前作から2年後と記述されるが、劇中では明示されていない。
  34. ^ 松本零士「さらば私のメーテル さらば999……」『ロードショー特別編集 さよなら銀河鉄道999アンドロメダ終着駅』集英社、1981年。
  35. ^ スタジオ雄構成・編集『PLUS MADHOUSE 04 りんたろう』キネマ旬報社、2009年、p.145,178
  36. ^ C62のキャブは、C58形以降の中・大型機で採用された密閉キャブだが、第1作、及びテレビ版では、C57以前の、背面開放型キャブで描かれてしまっていた。
  37. ^ 『THEアニメ・ソング―ヒットはこうして作られた』156頁
  38. ^ ラーメタル到着時の駅構内でのアナウンスのほか、トチロー役としても声を担当している。
  39. ^ 佐藤忠男、山根貞男責任編集『シネアルバム 日本映画1982 1981年公開映画全集』芳賀書店、1982年、p.193。
  40. ^ 『アニメノベライズの世界』洋泉社、2006年、p.81。
  41. ^ 映連データベース長靴をはいた猫(1998)
  42. ^ 岡田斗司夫、田中公平、山本弘『史上最強のオタク座談会2 回収』音楽専科社、2000年、p.71
  43. ^ 『映画秘宝 Special Extra この映画を見ろ!'99』洋泉社、1999年、p.32
  44. ^ 「銀河鉄道999集大成版製作ピンチ!! 先月公開 エターナル・ファンタジー大赤字」『中日スポーツ』1998年4月5日号。
  45. ^ 東映アニメーション2007年5月25日付プレスリリースより
  46. ^ 講談社BOOK倶楽部 講談社公式サイト内
  47. ^ NHKスペシャル"生命"の未来を変えた男 ~山中伸弥・iPS細胞革命~ NHK公式サイト内

[編集] 外部リンク

0 件のコメント:

コメントを投稿